女性起業家の成功を妨げる「2つのズレ」を解消するには

  2017/10/31 更新
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株式会社オージュ・コンサルティングの大森渚です。

ここ数ヶ月、
「キラキラ起業女子」といった言葉をよく聞くようになりました。
キラキラした自分の生活をSNSでアップしてビジネスを展開する女性のことで、
「自己アピールに躍起になっている」「実際は収益になっていない」
といった意味で若干皮肉な意味を込めて語られているようです。

また、子どものいるお母さんが家事育児に影響がない範囲で行う「プチ起業」が、
「中途半端だ」と批判されてしまうこともあります。

起業する女性が増えるのは素晴らしいですし、
起業するにあたって目標とする規模感は人それぞれですので、
こんな話を聞くたびに悲しいことだな、と思ってしまいます。

ただ、私も起業希望者の話を伺う中で、
「ん?」と感じることがあるのは事実です。

「好きなことで収益を得たい」と考えている起業希望者は多いですが、
・好きなことは本当にそれなのか
・それで本当に収益が得られるのか
という点で、ズレがあるケースが多いのです。

とても優秀で、起業して成功する可能性がたっぷりあるのに、
このようなズレによって行き詰まってしまう方もいます。

そんなもったいないことにならないように、
今から起業しようとする方には、
以下のようなことをじっくりと考えてほしいのです。

「好き」だと感じている部分のズレ

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起業女子が増えています。会社経営なんて全く縁がないけれど、自分のやりたいことを追求したら起業という選択になった。ただしいつも考えることは、ちゃんとお客様がくるのだろうか? 税金とか決算とかどうなるんだろう? 法人と個人のどちらがいいのか?わからないことだらけですよね。「起業についてのマインドと必要な知識を専門家がしっかりと伝える」ためのジャンルです。
「好きなことを仕事にしたい」
という方は多いです。

好きなことを仕事にできるのは素晴らしいことです。
時間を忘れて取り組めますし、長続きもするので、
そこに市場があれば、最大の成果が出せます。
ただ、「好き」だと感じるポイントが微妙にズレていることがあるのです。

例えば、
「花が好きなのでフラワーアレンジメント講師になりたい」
「食事を作るのが好きなので食育アドバイザーになりたい」
ということをよく聞きます。

それはそれで良いことなのですが、
自分が本質的に「好き」だと思っている部分は、
本当に「花」という”モノ”や「食事を作る」という”行為”なのか
ということを今一度考えてみる必要があるのです。

人が「好き」だと感じるポイントは、もっといろいろあります。

「花で人の暮らしを豊かにするのが好き」
「子どもたちの成長を見守るのが好き」

自分が全力で提供したい”価値”
サービスを提供することによる”お客様の変化”
事業を行った先にある”社会の変化”…

そのようなところまで視点を広げると、
自分の「好き」の核となる部分が見えてくるのではないでしょうか。

「好き」の核となる部分が見えてくると、
今から立ち上げる事業の幅はもっと広がってくるはずです。

市場が求めているものとのズレ

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起業希望者が考える事業には、
「それって本当に市場があるの?」
というものも少なくありません。

「○○アドバイザー」「○○検定講師」といった肩書きの中には、
そんな職業があるなんて聞いたこともないし、
頼んだことのある人も知らない…
ううむ、誰がお客様になるのか?
というものもあります。
(もちろん、すべてではありませんよ!)

やんわりとそれを指摘すると、
「いえいえ、今から啓蒙活動をするんです」
と言い返されてしまいます。

いやいや、啓蒙活動ってものすごく時間がかかるんです。
もっと早く、もっと収益を上げながら、
自分が思い描く世界に近づいていく方法だってあるんじゃないでしょうか。

2つの「ズレ」を解消するには

以上、
・「好き」だと感じている部分のズレ
・市場が求めているものとのズレ
についてお話しました。

それでは、それらのズレを解消し、
自分が「好き」なことできちんと収益を上げていくにはどうすればよいのでしょうか?

まずは「好き」の核となる部分を探し当て、
それを叶える事業を複数考えてみて、
そこに市場をぶつけていく、という方法をお勧めします。

まず、”モノ”や”行為”だけではない、
自分が本質的に「好き」なポイントを探っていきます。

次に、その「好き」の核となる部分は、
どのようにしたら満たされるのか、複数の事業を考えていきます。

最後に、考えた複数の事業に対し、
市場はあるのか?
継続できるのか?
どんなリスクがあるのか?
といった様々な観点から精査していきます。

好きなことで収益を上げたいと思った時、
この3つのプロセスはマストです。

アクセサリー作家の例

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イメージが湧きにくいと思うので、例を出します。

アクセサリーを作るのが好きで、
アクセサリー作家になりたいという方がいたとしましょう。

しかし、
アクセサリー作家という道を選ぶと、
市場は限られており、さらに過酷な競争があることにどこかの時点で気付きます。

その時、「アクセサリーを作るのが好き」ということの中にある、
もっと本質的な「好き」を探って欲しいのです。

アクセサリーのデザインを考えることが好き、手を動かして作ることが好き、販売することが好き、
お客様が素敵に見えるようになるのが好き、お客様の毎日を楽しくするのが好き、
アクセサリーがお客様にもたらす変化が好き…

自分の「好き」の核となるものが明確になると、
その「好き」を叶えられる事業がもっと沢山あることがわかるのです。

アクセサリーのバイヤー、ショップオーナー、スタイリスト、輸入販売、販売代行…

その中から市場性があり、かつ自分の持ち味を生かすことができる事業を探すことができます。

場合によっては、「起業する」より、「どこかの組織に所属する」という選択の方が、
「好き」の核心に近づける場合だってあります。

複数の事業を考えた上で、
「やっぱり私にはアクセサリー作家しかない」
という結論になることだってあります。

遠回りかもしれませんが、
沢山の選択肢の中からアクセサリー作家という道を選び抜いたという意味で、 より堂々と自信を持ってその道を突き進んで行けるのです。

最後に

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「キラキラ起業女子」といった言葉が疑問を持って語られる反面、
ものすごいパワーを持った女性起業家に出会うことも多いです。

家庭があっても子どもがいても、
草をなぎ倒すような勢いで突き進んでいく。

その勢い竜巻のごとしで、
どんどんいろんな人を同じ方向に巻き込んでいく。

もちろんきっちりと利益を出していく。

そのような方に共通しているのは、
・自分が「絶対に実現したい」と思っているポイント
・市場に求められているポイント
の焦点がピタッと合っていることです。

誰もがこのように全力で起業できるわけではありません。
ですが、少し立ち止まって考えてみることで、
事業の成功確率がグッと上がってきます。

かくいう私はどうなのかというと、
まだまだ成長途中ではあるのですが…

今でもたまに
「Webが好きなんですか?」
「人にアドバイスするのが好きなんですか?」
と聞かれて曖昧な返事をしておりました。

いやいや、
手伝った会社の業績が上がるのを見るのが一番好きなんだよ、
と今度からははっきりと答えようと思います。

たくさんの女性起業家が、
より良いステージに立てることを祈っています!

株式会社オージュ・コンサルティング代表取締役 大森渚

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№297 - 2017/10/31