「江戸しぐさ」でエレガントな女性に!

作者: ヒメノワ
  2017/5/26

はじめまして、篠原あかねです。企業向けセミナー講師として活動をしているほか、江戸文化の情報発信をしています。
私の父は日本料理、母は日本舞踊を仕事にしていましたので、子供の頃より日本文化に触れて育ちました。
また高校時代の海外留学で外から日本文化の素晴らしさを痛感しました。
ですから私は日本が大好きで、日本の伝統やしきたり、おもてなしの心など数々の素晴らしい文化を国内だけでなく世界の方にも知っていただきたいと思っています。
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「江戸しぐさ」は経営哲学

さて今回は、「江戸しぐさ」について紹介をしたいと思います。
皆さんは「江戸しぐさ」という言葉はご存知ですか?
昔、CMに採用されたことがありますので、思い出した方もいるでしょう。
「江戸しぐさ」というと何だか江戸時代の女性の所作のように感じますが、実は東京の日本橋界隈に店を構える経営者達の商売繁盛の秘訣を説いた経営哲学です。
当時、日本橋界隈に大きな店を構えることができたのは、限られた一部の商人だけでした。
経営哲学ですから、経営者としての心得や人としての生き方など内容は多々ありますが、その中でも、お客様に繰り返しリピートしていただけるよう、従業員たちに商売繁盛の秘訣を簡潔に説いた言葉が
「目つき、表情、物の言い方、身のこなし」 でした。
現代の言葉ですと「目は口ほどに物を言い、気持ちは表情に現れ、物の言い方ひとつで人間関係はよくも悪くもなり、そしてスマートな所作を身につけましょう」といったところでしょうか。

江戸時代後期、江戸の人口は100万人を超えていました。
土地の7割を藩邸や武家屋敷が利用し、残り3割の狭い土地に人口の8割といわれる町民が暮らしていました。
また地方から江戸で一旗あげようと出てくる人もたくさんいました。
このような狭い土地に習慣の異なる人々が肩を寄せ合って暮らしているわけですから、「肩が当たった」、「方言のため意志疎通が不十分だった」など、些細なことから喧嘩が始まります。
よく「火事と喧嘩は江戸の華」と言われますが、お互いに思いやりをもち、助け合って暮らすことで平和な町づくりをする必要がありました。
ここで庶民に広がったのが「江戸しぐさ」です。
もともとは商人の商売繁盛のための心掛けでしたが、人とのお付き合い術として取り入れられたのです。
ですから「江戸しぐさ」は、江戸に住む人だけの所作ではなく、現代にも活かせる「お付き合いの仕方」を私たちに教えてくれています。
当然ながら、男女関係なく役立ちますが、今回は江戸しぐさのエッセンスを取り入れ、よりエレガントでスマートに輝く女性を目指して、お話をしていきたいと思います。

「あい澄みません」は便利な言葉ですが・・・

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よく「すみません」と言いませんか?
当たり前に使う言葉ですが、本来は「すみません」の前には「あい」がつきます。
そして「澄みません」。
意味は、自分の心がすっきりと澄んでいない状態を指します。
日常的に「すみません」と言う場面の多くは、お詫びをするときですよね。
相手の期待に応えられない、自分が原因で相手を煩わせてしまった時に申し訳ないという気持ちを込めて使います。
つまり、このような状態であることに私の心が澄んだ(清らかな)状態ではないです、ということなのです。
「あい澄みません」は、「あい」が省略され、そして「澄みません」が転じて「すみません」となりました。

近年、お詫びの時以外に、感謝の言葉「ありがとう」の代わりとして「すみません」ということもあるでしょう。
しかし、何かご迷惑をおかけしたり、お詫びをする際には「申し訳ございません」と、お礼を言う際には「ありがとうございます」ときちんと使い分けをしたほうが、相手に正しく気持ちが伝わります。
もちろん、謝る時には申し訳ない表情を、お礼の時には笑顔で言うことが大切です。
「すみません」は使い勝手の良い言葉ではありますが、なんでもかんでも「すみません」の一言で済ますのではなく、場に相応しい言葉をきちんと使うことで、あなたをより知性的に魅せてくれます。

「すみません」の回数を減らしてみませんか。



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