「いい人」には注意 江戸しぐさの「いい人」定義

作者: ヒメノワ
  2017/6/25

こんにちは、今回は江戸しぐさより「いい人」について紹介します。

皆さんは、「いい人」と呼ばれるとどう感じますか?
嬉しい、照れくさい、認められたなどプラスの気持ちになる方が多いのではないでしょうか?
2201706250854350.jpg

江戸しぐさのいい人の定義は「どうでもいい人」!

しかし、江戸しぐさでは「どうでもいい人」と解釈され誉め言葉ではありませんでした。
「江戸しぐさ」は江戸商人の経営哲学であることはお伝えしましたが、ビジネスを進める上で、これといった取り柄のない人を「どうでもいい人」「人は良いけどビジネスには不向きな人」として相手にしなかったのです。

ビジネスからは少し話がずれますが、タイプでない男性から告白された時に女友達と「あの人、いい人だけど、でも付き合うのはちょっとねぇ」なんて会話したことありませんか?
まさにあのイメージです。
可もなく不可もなく、親密に付き合うほどでもない。

「いい人」に共通する事とは・・・

話をビジネスに戻すと、私たちの周りには多くの「いい人」がいることがわかります。私の経験した「いい人」達に共通していたのは、

(1)口は達者だけど仕事はできない。

(2)最後の詰めが甘くて毎回トラブルが起きる。

(3)自分の非を認めず責任転嫁。

(4)責められるとキレる。

(5)同じ失敗を繰り返す(学習能力ゼロ)。

こんな感じでしょうか。

不思議なことに「いい人」はたいてい人当たりがよく、立ち居振る舞いも特筆するほど変ではない、さらに仕事が出来そうな雰囲気を漂わせている。
よってつい信用し、一緒に仕事をしてみて初めて気づくのです。


2201706200810120.jpg
あ~、何この人!ダメじゃない・・・。

被害を最小限にするための「いい人」対策法

できれば避けたい「いい人」との仕事ですが、被害を最小限に抑えるべく、私が心がけている「いい人」対策法を紹介します。

(1)こちらに都合の良い話ばかりする人(例えば、「すぐ出来る」、「〇〇さんがうまくいけばそれで良い」などと言う人)には必要以上の情報開示をしない。
情報開示は相手に付け込まれるスキを提供しているようなもの。「悪いようにはしないから」なんて言われたら、間違いなく最悪の結果が待っている。

(2)戦力として期待しない。
ダメでも影響のない範囲で仕事を頼み、別の手段も考えておく。機嫌を損ねないよう気をつけ、原則褒めて気持ちよく働いてもらう。

(3)万が一のトラブルに備えてすべて記録に残す。

(4)事前に周囲の人に客観的評価をしてもらう。

(5)周囲の評価が抽象的な言葉(いい人、なかなかだよ、頑張っている等)ばかりの時は、江戸しぐさ風「いい人」リストに入れる。
皆さんもそうだと思いますが、「どんな人?」と聞かれて、特に思いつく事柄がなければ無難な言葉で返しませんか?
また、何かマイナスな点があったとしても、正直に言うのは気が引けるし、悪口を言っているように思われるのも嫌だからとやはり無難な言葉を選びますよね。

江戸時代の商売人は人を見る目があった

現代よりも江戸時代のほうが、義理と人情に厚いイメージですが、商売に関しては非常に冷静でした。
人柄はよくても粗悪品を売ることもある。
人柄に惚れて商売をすると店を潰すことにもなりかねないという危機感を常に持ち、人を見る目を鍛えていました。
私たちも「いい人」だからと信用して、一緒に仕事をしたばかりに、自身の信用を傷つけることがないよう気をつけなくてはいけません。
女性としての温かさや気配りは忘れずに、しかし仕事に関しては、時に冷たい人と言われても冷静な判断ができる人でありたいですね。
心(ハート)と技術(スキル)のバランスが取れた輝く女性を目指しましょう。

スマートコミュニケーションズ株式会社 代表取締役 篠原あかね

おすすめのinformation