起業しないと輝けないのか。会社員として働き続けながら夢との向き合う方法。

  2018/6/15
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こんにちは、ビズユー代表の横山加代子です。


働く女性のためのビジネスリュック「biz+u(ビズユー)」を企画、クラウドファンディングでビジネスをスタートさせて1年が経ちました。


周囲の人たちからよく言われるのが「そろそろ本業にするの?」「会社を辞める準備ととのった?」ということば。そう。ビズユーを経営するいまも私は会社員として企業に勤めています。そんな問いかけを受けるたび、会社員のままでいるのは間違った選択なのか?会社員ってそんなにダメ?とグラグラ揺らぐ私がいます。


確かに、会社を辞めてビズユーに注力できるならあれもやりたい。これもやりたいという野望はあります。もっと時間を割いて新しいアイテムのデザインをしたいし、コラボレーションしたい人もいる。


またネットショップだけでなく実店舗での販売にも挑戦したいです。想像するだけでワクワクします。


でも、今のところ会社員を辞めるつもりはありません。それは今の働き方が一番自分に合っていると考えるからです。


企業に属する働き方を選択している理由と、起業してから見えた会社員の世界について書いてみようと思います。

会社員の地位は低いのか?

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起業しないと輝けないのか。会社員として働き続けながら夢との向き合う方法。
勤務先の仕事をやめない理由は「私のビジョンを実現するために、今すぐ会社を辞める必要がないから」です。さらに、会社の仕事を全うする事が自分のキャリアにプラスになると考えているから。そして付け加えると、今は収入が下がるリスクを取りたくないからです。


少し私の環境に触れると、私の家族(両親と、3人の兄弟)は全員自営業者です。 小さな頃は会社員の父と専業主婦の母というごくありふれた家庭でしたが、小学校3年生の時に父が会社を辞め(当時は「脱サラ」と言っていましたっけ)小さな会社を始めました。


初めは順調にスタートし、数年後にバブルがはじけた後も何とか低空飛行を続け、兄は留学、私は大学まで出してもらいました。24時間365日仕事のことを考え、休暇の概念がなく、資金繰りに奔走しながら生活をする両親を見て「私は絶対に会社員になろう」と心に決めたのでした。


ところが同じ環境で過ごしたはずの兄弟3人(兄と二人の弟)は現在自営業者の道へ。両親も父の会社をたたんだ後は母が始めた洋菓子製造業で生計を立てています。


不安定な環境に身を置いて自力で事業を進める事は「すごい事」だと別世界のように感じていますが、兄弟(会社員経験あり)から見ると、私が長く会社に勤めてそれなりに活躍していることが「すごい事」だといいます。


起業している女性を多く見ていますが、全員が「会社員の立場を捨てて経営者になる事を決めた」という訳ではなく、もともと専業主婦だった人や、出産をきっかけに職場に戻れなかった人も沢山います。


つまり、キャリアを中断していたり子どもがいることで働き方の選択肢が狭まったりした結果、自分でビジネスを始めた人もいるので、会社員のまま長く働いていることは幸運なのかもしれないと思うのです。

私の人生ビジョンは「生涯現役で働く」

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起業しないと輝けないのか。会社員として働き続けながら夢との向き合う方法。
両親が苦労する姿を見て会社員になろうと思った私ですが、その両親が65歳を過ぎても現役で働く姿を見て自然とビジョンが決まりました。


小さいながらも事業を続け、苦労と楽しさがないまぜになった日々は張りがあってイキイキとしています。娘である私の仕事にも興味を持ち色々助言(たまに野次)をくれるのはありがたいものです。私も自分の娘にも苦労しながら楽しく働く姿を見せたいと思っています。


そして、自分の価値観に沿うことをやっていれば楽しく働いていられるというのが私の信条です。


自分の知識や経験、そこから生まれるアイデアが直接誰かの役に立つ瞬間に立ち会うことに面白みや喜びを感じる。


だからそれが叶うのであればいまは会社員でも自分が社長でもどちらでもいいのです。会社員として職務を全うすることで身につく何かがキャリアの糧になるでしょうし、社長にならないとできない経験はビズユーで疑似体験できています。


また、娘には自分が親からしてもらったのと同等以上の教育や経験をさせてやりたいと思っています。


そのためには一定の収入確保が必要なので、「会社を辞めてビズユー一本で頑張る」というリスクの高い選択はしません。

それでも悩む会社員という職業

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起業しないと輝けないのか。会社員として働き続けながら夢との向き合う方法。
組織の中で仕事をするということは、個人の好みより組織論が優先されということです。


自分の志向と組織の意向が一致しているときは疑問なく仕事にまい進できますが、一致しなかったときに悩みが生まれます。この記事を書いているいま、私はまさにその悩みに直面しています。


私は管理職より専門性を生かして得意分野で自分の力を発揮したいと考えているのですが組織側には管理職になってほしいという意向があるようなのです。それが適材適所の判断であればいいのですが、人が足りないなら埋める人が必要という論法に見えて不安を感じるのです。


会社に長く勤めるためには会社に必要な人材と思われる必要があります。


ざっくりと20代は仕事を覚えて一人前の成果を上げればよし、30代は仕事の幅を広げて下を育成すればよし、だとすると40代は?アラフォー以上の社員が会社の第一線で活躍し続けるためには、専門性を高めるか管理職として組織を率いるかの2択でしょう。


私は専門性で行きたいのに管理職を勧められている。


これから1~2か月の間に私は自分を納得させる理屈を見出し、結論を出すことができるのか。これが人生の分岐点だったりするのかしらと半分不安、半分面白く考えています。

決めるのは自分。モチベーションを上げるのも自分

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起業しないと輝けないのか。会社員として働き続けながら夢との向き合う方法。
自分で決めると言う点において、ビズユーで大きな気づきがありました。


それは、ビズユーリュックのデザインや仕様を決めるとき、売り出し方を決めるとき、事業を継続するか決めるとき。あらゆる場面で自分がどうしたいかの選択をしてきた経験を通じて得たものです。


私が作りたいリュックは私にしか分からないのです。


製造を請け負ってくれている丸ヨ片野製鞄所さんもアドバイスはしてくれますが決めるのは自分。例えば、「女性物はもう少し丸みがあるデザインが一般的だよ。」とか、「女性が持つならもっと小さい方がバランスいいよ。」と言うアドバイスに対して、「私は女性だけどそのデザインは好きじゃないんです。」「女性は荷物が多いのに?そうやって小さいカバンばかりだから大きいものを作りたい。」と主張しました。


そうして決めたデザインだから、お客様から「大き過ぎる」という感想を頂いても動揺はしません。結果的に使って見たらこの大きさが必要だったというコメントも多くいただきます。


お祭りのようなクラウドファンディングが終わった後、事業を継続することを決めたのも自分でした。


そこにあるのはお客様にどう見られたいかという他人目線ではなく、働く女性が前向きに仕事に向かえるような価値を提供し続けて行きたいという強い前向きな気持ちでした。

正直、本業が忙しくなるとビズユーに割ける時間が極端に減り焦りを感じます。


モチベーションも保ちにくくなりますが誰も叱ってはくれません。


自分で決めたことなので淡々と自分で進めて行くのみです。

自分の働き方をするために必要なのは自分の意思

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起業しないと輝けないのか。会社員として働き続けながら夢との向き合う方法。
上司から自分の志向と異なる役割を期待しているといわれたとき、私の心に浮かんだのは恥ずかしながら「上司がどこまで私を理解して言っているのか?」という気持ちでした。言い換えると、私のことを考えて言ってくれているならやってみよう、単に都合のいい駒になれと思っているならやめておこう、ということです。


若い頃はもっと極端に、上司が言うのだから私のためになるはずだ。と思い込んでいました。ビズユーの時とは真逆に、自分がやるべきかどうかの判断を完全に相手に委ねる発想です。


実は上司からは、自分がやりたいことがあるならちゃんと表現しなよとも言われています。こっち(上司)が言うことが不本意ならもっと本心をぶつけてくれないと分からないよ、と。人の考えを探っていないで自分のやりたいことを言えということなのだと思います。


ビズユーで出来て会社だと出来ない理由は、単純に自分事か他人事かの違いだと思っています。


ビズユーリュックをデザインするとき、プロの言うことだからと私が自分の気持ちを引っ込めていたら、きっとどこにでもあるつまらない商品になっていたと思います。同様に、上司や周囲の言うことに惑わされていたら、「会社によくいる扱いやすい中間管理職」みたいな人間が出来上がってしまうだろうという危機感があります。


管理職を経験することで見えてくる世界もあると上司は言います。しかし専門性を高めていき、会社を卒業した後もその専門性で働くほうが自分らしいと思います。自分の携わるプロジェクトをビズユーと同じくらい大切に思い、自分事として考えられるようなって初めて納得できる答えが出るのでしょう。これは現在進行形の悩みなので結論は出ていませんが、自分のビジョンを実現できるように決めたいと思います。


会社員として働いている皆さん、会社を辞めたいと思ったことはありますか?やりたいことが明確で、辞めないと実現できないのであれば即実行すべきです。


ただし、人に「いいね」と言われたからという程度では危険です。無責任に応援する人(というより声援を送るだけの人)もいますから鵜呑みにしてはダメです。


自分のビジョンや気持ちにしっかりと向き合って決めましょう。向き合ってみると案外今の環境でも叶うかもしれません。世の中は副業を容認する流れになっていますから、本業の傍らで試してみるのもありだと思います。


これを読んだ皆さんが、会社員か起業家かというような働き方に惑わされず自分のビジョンや価値観を見直すきっかけになれば幸いです。
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