アラフォー・ファッションふらふら その1 ~ビジネスの掟に縛られるファッション~

作者: ヒメノワ
  2018/1/12

こんにちは。ヒメノワ編集長の庄司桃子です。


百貨店やショッピングセンターへ行くたび、果たしてこの服装は仕事の場でOKなのか、どこまでなら許容範囲なのか、悶々と悩んでいます。


以前から働くアラフォー、アラフィフ向けのショップや提案が少ない、と考えています。
最近の百貨店ではビジネスシーンでの提案を強化していますが、気になるのはやはりお値段。
もう少しお安め・・・となると、ひざ上のフレアースカート、パステルカラーのビジュー付きニットなど、アラフォーの私が着るのには、ためらうようなかわいらしいアイテムが並ぶショップになってしまいます。


そしてヒメノワを運営して分かったことが一つ。
洋服を選ぶヒントになる記事へのPVがやたら高いことなのです。


例えば、よく読まれているのはこちらの記事です。


ビジネスリュックは何が重要?選び方のポイント
何を着ていく? アラフォー アラフィフ女性の同窓会・OG会の服選び
洗練されたビジネスファッションは足下から!スタイリスト厳選のお仕事靴


どこのお店やブランドで買うと「外さないのか」。ここに焦点を絞った記事がよく読まれています。それだけ読み手の悩みは深いのですね・・・。

女性のファッション雑誌に見当たらない「正解」

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アラフォー・ファッションふらふら その1 ~ビジネスの掟に縛られるファッション~
先日、「CLASSY」を美容院で読んでいたのですが、こんなペルソナが設定されていました。


「アラサーで会社勤め。長年付き合っている彼氏からそろそろプロポーズされてもいいころなんだけど、彼ったら全くそんなこと言わないんだよね・・・。この前、取引先のイケメンから食事に誘われて、心が揺れ動く私」


仕事よりも婚活がメイン(CLASSYという雑誌の特性もありますが・・・)。
なので、「柔らかワントーンで初詣デート」とか「トラッドアウターで競馬場デート」が提案されています(CLASSY2018年2月号より)。


・・・いえいえ、恋愛はするけど、そこまで恋愛にどっぷりではないんですよ。


ファッション誌を読む際、筆者が気にしていることは、「この服は仕事に着ていけるのかな?」、「この格好でお客様と会える?」。


この目線でチェックを入れると、雑誌に掲載されているファッションのほとんどがNGとなってしまうのです。


そのほか、働くアラフォーにターゲットを設定した「Domani2018年2月号」の場合は
「厚手のざっくりニットとミモザ丈のスカート(またはガウチョパンツ)」の提案が数多くされています。
が、クライアントと会うことを念頭に考えると、検討リストから外れてしまいます。

なぜファッション誌はあてにならないのか。それは働く場に求められるファッションの縛りがあるからです。

「ビジネスマナー」に縛られたファッションスタイル

筆者はフリーのコンサルタントですが、前はマナー研修を主体とした研修会社の営業でした。この会社では講師はもちろん、会社で働く社員に対しても、服装に一定の基準が求められました。


・髪の毛は黒もしくは自然な茶色
・メイクはしっかりと。ただし派手過ぎずナチュラルに。
・ジャケットは必須。
・ジーンズやチノパンツなどカジュアルなボトムはNG。
・靴は革靴。
・ストッキングは黒や肌色。
・かばんはA4サイズが入るもの。手提げもしくは肩掛けタイプ。ナイロン素材はNG。


マナー研修を企業に提案・販売していた会社ですので、講師だけではなく、営業や一般事務もマナーを求められたのです。明文化はされていなかったものの、この縛りから外れると「指導」がはいりました。


例えば、リュックスタイルは厳禁。
3WAYタイプのカバンを持ってきて、研修終了後の帰りにリュックに切り替えたマナー講師は、その登壇を最後に姿を消しました。


極端ですが、上記の縛りをしっかり守ると「新入社員研修 身だしなみ編」になります。
だから、黒やグレーのスーツが一番お勧めとなるのです。

が、アラフォーになって「新入社員黒スーツ」は、さすがに浮きます。
なので、20代の新入社員と差別化するためにはブランドに走ることになります。20代女性が決して買えないようなハイブランドに・・・。


例えば、黒スーツは、TheoryMaxMaraで揃えます。
小さな差異かもしれませんが、素材や形が「SUIT SELECT」「ORIHICA」とは違うんですよね。
そのほか、コートはバーバリーかアクアスキュータム、カバンはヴィトン、時計はロレックスと、服装や小物、持ち物にやたらとお金がかかります。

でも、来ているのは黒のスーツなんですよ?

男性のビジネスファッションをどう女性に反映させるのか

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アラフォー・ファッションふらふら その1 ~ビジネスの掟に縛られるファッション~
研修会社の話は極論ですが、ビジネスの場において、男性は、上下スーツ、ネクタイ、襟付きのワイシャツ、革靴と靴の色に合わせたソックス、とスタイルがほぼ統一されています。


女性のビジネスファッションもある程度男性に合わせざるを得ないのが現状です。


では、女性もスーツだけ着ればいい!という話になりますが、一方で出てくるのは


「女性らしく」とか「なでしこ」といったキーワード。


女性は仕事ができるだけではなく、組織の華になれ、という期待です。


なので、男性のビジネスファッションに沿いながらも、おしゃれな自分も表現しなければならないのです。
ナチュラルメイクで、スーツであったとしても、特に特徴のないスーツ、アクセサリーなし、髪の毛はぼさぼさ、という女性には、新規事業などの華々しいお仕事について、お声がけがなかなか来ないのが現実なのです。


さらに、もう一つ女性が気を付けなければいけないのは、セクハラを生み出さないこと。


過度な露出や派手なカラーは、一緒に働く相手の気持ちに何らかの影響を与えます。ノースリーブなんてありえません。このあたりは篠原あかねさんがヒメノワの記事で言及しています。


下手をすると「イタい」おばさん化!? アラフォー アラフィフに適したオフィスカジュアル


このような状況下であれこれと折り合いをつけていくと、女性のビジネスファッションの最低限の「縛り」が見えてきます。


・スーツが基本中の基本。
・上下別でもジャケットできちんと感を出す。夏の場合は襟付きやタイ付きのシャツを着用。
・ボトムはスカートもしくはパンツ。どんなに短くてもひざ丈まで。
・デニムはお客様に対して失礼すぎる。
・靴はヒールがあるものを。フラットシューズでも革製などフォーマルな雰囲気を。
・かばんはA4サイズの書類が難なく入る大きさ。
・ナイロン製は避ける。リュックはカジュアル感が出るから避ける。


上記の「縛り」に当てはめてファッション誌を読むと、面白いように提案コーディネイトが消えていきます。
大前提である「ジャケット」は、ざっくりとしたニットの上から羽織ることができません。デニムで仕事なんてありえないのです。


そして私たちは叫ぶのです。「着る服がない!!」


ということで、アラフォーでファッションについては迷える子羊である筆者が、自分らしいスタイルを見出すまでの軌跡や考えていることについて今後連載していきます。


また、今回の連載を始めるにあたり、フェイスブックグループ「ほんとのヒメノワ」に参加する女性たちから数多くのコメントをいただきました。この場を借りてお礼いたします。


ヒメノワ編集長 それから株式会社 庄司桃子
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